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キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

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地下納骨堂と天主教芸術博物館

                               中国:博物館、キリシタン遺物

マカオで保存されているキリシタン殉教者の遺骨


聖ポール天主堂跡の敷地内にある地下納骨堂と博物館。

納骨堂には、日本で殉教したキリシタンの遺骨や、17世紀のアジア宣教を担ったヴァリニャーノの墓があります。天主教芸術博物館には、イエズス会のみならずマカオを宣教の拠点とした修道会の宝物が収められています。


ヴァリニャーノの墓


天主堂の正面ファサードをくぐり中に入ると、広い敷地の奥に建物があり、右手が地下納骨堂、左手が博物館になっています。

地下納骨堂の中央にはここに葬られた日本巡察師ヴァリニャーノの墓があり、その横の棚には日本で殉教したキリシタンやベトナムの殉教者の遺骨が納められています。

左右の棚に収められた遺骨


日本政府は殉教者の遺体を損壊し海に撒くなどしていたので、遺骨の散逸を防ぐために、キリシタンは海を越えたマカオに殉教者の遺骨を送り保存しました。

聖ポール天主堂の火事の際、慌てて持ち出したので、遺骨は混ざってどれが誰のものかわからなくなってしまいました。

天主堂焼失後はコロアネ島の聖フランシスコ・ザビエル教会に置かれていましたが、地下納骨堂が造られて、ここに戻ってきました。



敷地の奥に建物が

殉教者らの遺骨が

棚に納められている

キリシタンの遺骨

地下納骨堂の説明板

埋葬された人の名簿

キリシタン殉教者

ベトナムの殉教者

納骨堂に収められたキリシタンたち

地下納骨堂入口に設置された説明板に「敬虔な信者もそうでない信者も共に(中略)…永遠の眠りについています」と書いてあるのを大変遺憾に思います。詳細が不明な人も数名いますが、ほとんどが殉教者であり、聖人と福者をも含んでいます。彼らを貶める文章を是非改めてほしいです。

説明板の名簿が摩滅していた(これも直してほしいです;;)ので、以下にまとめました。ここに遺骨が収められた人々の名前です。

  • ヨハンナ高橋 (1613年、有馬にて殉教)
  • ペドロ梅本休庵 (1614年、有馬にて殉教)
  • ペドロ服部甚太郎 (1609年、八代にて殉教)
  • トメ川上 (1613年、有馬にて殉教)
  • ジョアン西又一 (1609年、生月にて殉教)
  • マルタ林田 (1613年、有馬にて殉教)
  • ヨハネ・タトゥン 
  • レオ林田助右衛門 (1613年、有馬にて殉教)
  • ヤコボ林田 (1613年、有馬にて殉教)
  • ジョアン服部甚五郎 (1609年、八代にて殉教)
  • シモン武田五兵衛 (1603年、八代にて殉教)
  • トマス本田平兵衛 (1613年、有馬にて殉教)
  • レオ喜左衛門 (1612年、有馬にて殉教)
  • ミカエル・ヒゲ衛門
  • マルタ本多 (1613年、有馬にて殉教)
  • ヤコブ本多 (1613年、有馬にて殉教)
  • トメ三石 (1609年、八代にて殉教)
  • イネス武田 (1603年、八代にて殉教)
  • レオ竹富
  • ヨアキム渡辺次郎右衛門 (1606年、熊本にて殉教)
  • ユスト和田 
  • ヨハンナ武田 (1603年、八代にて殉教)
  • ミゲル渡辺 (1612年、有馬にて殉教)
  • パウロ竹富
  • マチヤス渡辺 (1612年、有馬にて殉教)
  • ルイス南 (1603年、八代にて殉教)
  • マグダレナ林田 (1613年、有馬にて殉教)
  • ヨハネ・ガゴ
  • ドミンゴ・ジョルジュ (1619年、長崎にて殉教)
  • フランシスコ・ガルシア (1633年、長崎にて殉教)
  • ディエゴ喜斎 (1597年、長崎にて殉教)
  • マリア・マグダレナ南
  • ミゲル三石彦右衛門 (1609年、八代にて殉教)
  • ヨハンナ坂崎
  • アドリアン高橋主水 (1613年、有馬にて殉教)
  • ディエゴ加賀山隼人 (1619年、小倉にて殉教)
  • トメ寺町 (1614年、口之津にて殉教)
  • レオナルド長橋
  • ステファノ御手洗
  • レオ武富勘右衛門 (1613年、有馬にて殉教)
  • トマス松島角内 (1614年、有馬にて殉教)
  • ペトロ智太郎
  • ヨハネ・ナコ
  • ユスト本多 (1613年、有馬にて殉教)
  • トメ渡辺庄左衛門 (1614年、福岡にて殉教)
  • ヨハネ南五郎左衛門 (1603年、八代にて殉教)
  • ダミアン山口 (1605年、山口にて殉教)
  • ベント高田 (1614年、豊後高田にて殉教)
  • パウロ武富団右衛門 (1613年、有馬にて殉教)
  • マグダレナ南 (1613年、八代にて殉教)
  • イグナチオ・たい
  • シモン・ヴェリオ
  • ヴィンセンテ (1618年、萩にて殉教)
  • フランシスコ外山新太郎 (1624年、広島にて殉教)
  • ジョラム中間 (1587年、豊後にて殉教)
  • ガスパル西玄可 (1609年、生月にて殉教)
  • ウルスラ西 (1609年、生月にて殉教)
  • マチヤス本田 (1613年、有馬にて殉教)
  • ヤコボ小西忠次郎 (1627年、流刑となりマカオにて死亡)


天主教芸術博物館


建物の左手にある天主教芸術博物館は小規模ではありますが、16~19世紀の宗教美術品の数々を見ることができます。

日本26聖人の殉教図(複製)が展示されているので、それだけでも一見の価値があると思います。


日本26聖人殉教図

アッシジのフランチェスコ

フランチェスコの幻視

十字架



 現地への行き方
セナド広場から徒歩8分。聖ポール天主堂跡の正面に設けられた扉が開いている時でないと地下納骨堂や博物館には入れませんのでご注意を。


訪問の際は最新の情報を得るようにし、現地の案内や地図で所在地を確認してください。

インフォメーション


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